今年卒業される中医研の先輩、平成16年度の部長をされた、まーくんこと、西川正修さんにインタビューをさせてもらい、中医研のことや学生生活について、色々と貴重な話を伺うことができました。
インタビュー日時(19.3.15)
以下、西川さんを(に)で、
質問者飯田(い)で表します。
い:今日はお忙しい中、時間を割いて頂きありがとうございます。
早速始めさせて頂きます、よろしくお願いします。
まずは初めての人でもわかるよう、西川さんのことについて自己紹介的な事を聞かせてください。
西川さんは沖縄出身でしたか?
に;はい。内地風の苗字なのでよく言われますが、出身は沖縄です。
い:なるほど。琉球大学を選んだ決め手になったのは何でしたでしょう?
に:子供のころから医師になりたくて、沖縄には医学部があるのは琉大だけだったからですね。
い:これから卒業されてから、研修はどちらになるのでしょう?
に:4月からは中部病院に行くことになっています。昔から決めていました。沖縄から離れるのはあまり考えたことがありません。
コンビニにさんぴん茶がないと厳しい・・・
い:研修が始まるのは4月2日からだそうですが、国試が終わってからそれまでの期間、いわば社会人として世に出るまでの最後の
学生としての春休みだと思うのですが、西川さんは最近何をされているのでしょう?今のマイブームは何ですか?
に:う〜ん、そうですね・・(教科書を鞄からごそっと取り出しながら)図書館から借りているのが何冊かあるんですが。
これはDiagnostic strategies for internal medicine、内科系の症例問題で、救急にすぐに対応できるようになりたくて、
こっちは研修医御法度、それから診察方法の復習をしています。
胸部や腹部を診るのは結構皆できますが、神経を見るのは苦手な人が多いので、
い:ああ、あれ、二年の神経解剖学でちょっとでてきました。難しいですよね・・
に:この”ベッドサイドの神経の診かた”という本を買って、勉強してます。
それからカプランのUSMLEの本とか、Qbookとか。マイブームといえばこれだね。
国試が終わってから頑張ってるんだけど、色々やることがあって、全部終わらせるのは厳しそうです。
い:それでは、いよいよ中医研に関することを伺っていきたいのですが、
まず、西川さんが中医研に入ったきっかけはどういうものだったのでしょう?一年次の時からですか?
に:そうだね・・・一年次のとき、当時4年次の先輩で尾長さんという方がいて、その方に紹介されたのがきっかけです。
「中医研いいぞ、最高だぞ〜」という感じで。
それで、なんだろう漢方って、という状態でよく分からないまま部会の話を聞いていると、
鼻水がどういう状態だから・・とか、舌の色のこの違いによると・・とか、ナンダこれは?と。謎めいていて。
そういう情報をもとにあなたはこれこれだから、この漢方が効くぞっていう。そんなのありなのか、っていう感じで。
なんというか不思議な、西洋医学とはまた違う観点からみた病気のとらえ方で、おもしろいな、と。
い:西洋医学を勉強しながら、ということで、どうしても比較しながらということになると思います。
実際に、これから漢方を使っていこう、と考えていますか?
に:うーん、自分の場合は、学生の段階では漢方を処方することは治療になってしまうのでできないし、話を聞くことはできても治療はできないので、
自分なりの実感が湧きませんでした。
医師になってから、西洋医学で考えても今ひとつうまくいかない場合に、別の治療手段の考え方として、自分の武器として持っている分には
いいかな、と、そう思っている段階ですね。・・だから、今答えるのは難しいです。あんまり今の段階では二つを比較したことはないです。
い:西川さんが入ったころから見て、今の中医研をどう思われますか?雰囲気など、変わっていますか?
に:人数がどんどん増えていっているから、いいんじゃないかな。
い:発展していってますか。
に:うん。自分が中医研に入ったころは、各学年3〜4人しかいなくて、そんなに大きい部ではなかったです。
だから、どんどん盛り上がっていってるんじゃないかと思います。
い:なにがその背景にあると思われますか?
に:何だろうね、今の下の学年は、学問が好きなんだろうね。
その分、運動部が減ってきている感じがします。文科系の部員がどんどん増えている。
みんな新しい知識を求めるのが好きなんだろうと思います。
い:琉球大学は学年によりうちなんちゅとないちゃーの割合がかなり変動がありますが、何か学年の雰囲気に影響したりするでしょうか?
に:んー、あるかなあ・・その人個人の性格だと思うからそんなに違いはないと思います。
・・まあ、時間にルーズなのがうちなんちゅだね。だけど、ないちゃーの人もだんだんうちなー寄りになってくる・・!
それぐらいかなあ・・あと、寒さに弱くなってくる。
い:困ったところばっかり影響されちゃうんですねー。
話は戻って、中医研での思い出などを聞かせてください。
に:うーん・・・・・・・・・難しいなあ。
い:どっちかっていうと、部会よりは、アフター部会の方とか、イベントの方でしょうかね?
に:そうそう。一年次の時は、いろいろおいしいところに先輩が連れて行ってくれたり。あと、自分の幹部交代式の時は感動したかな。うわーっと。
部会は部会であって、やっぱり勉強の場であって。でもそれもずっと出てると結構おもしろかったし。
皆でどこかに行ったりとかは、あんまりなかったね。最近は、部会の後にコンスタントに飲み会やってたりしてるけど、
昔はそこまではやってなかったかな。たまにしてたかな?くらいだから。松井さんちで。
やっぱり思い出といったら部会になるかな。部会ごとに毎回、教える人が変わって。
僕が部長をやってたときは松井さんがずーっとやってくれてたんだけどね・・・松井講師が。あれが一番印象が強いかな。
い:僕ら三年次が新入の時ですね。確かに強烈でした。一時期は一年次のうち15人以上が中医研に入ってたんですよ。
会場も、がじゅまる二階の談話室でやってたのが、入りきらなくなって、三階のセミナー室でやるようになりました。
に:そうそう。後半になるにつれてどんどん増えていって。あれ、こんなにいたっけ?と。
僕らが一年次の時は、毎回教える人が変わってたから、ある意味、広く浅くした感じでした。
松井さんが深く、深く、すごい細かくやるのが、良かったんだろうね。
い:西川さんは、中医研以外に、バド部の主将としても活躍されていましたね。何か他にも兼部されてましたか?
に:うん、あとね、軽音も。
い:そうなんですか。単刀直入に、どうでしたか?
に:うん、さすがにね。あと、サマーキャンプ。あれも結構な、ね。
時間もそうだけど、財政的なこともあります。そういう意味で、中医研はリーズナブル。
い:うわー!今年、後輩がいっぱい入ってきちゃったよー!、って。
に:そうそう・・・大問題。
バイトなんかも入ってきたりすると、微妙に大変。だからそっちは途中から減らしました。
バド部が週3日、で、中医研が火曜日、なんやかやで空くのは週一日あるかな、という感じでした。
い:そうなると、三年、四年の時なんかは、そうとう大変だったんではないでしょうか?
その時期カリキュラムのラインナップは帰宅部でもつらいでしょう。
六年間を通して、一番大変だったのはどの時期でしたか?
に:三年の後期。まちがいなく。
臨床の授業も始まるし、病理、薬理と。生理Cの追試もあったりなんかすると・・スパイラルに陥る危険が。
い:これからの後輩のために、その時の心構え等あれば教えてください。
に:アドバイスはね・・いい点をとって乗り切るんじゃなく、とりあえず、受かる。61点とか。あー、いや、60点とか。
い:そのへんの見切りがむずかしそうです。けど、今、目の前の教科書の山を見ていると、
その時思った、とりあえず、を忘れちゃいけないなと思いました。
い:六年間の生活を振り返ると、慌しい流れの真っ只中にいるときは分からなかった、
各学年ごとの意味や印象を見渡せるのではないかと思います。
今各学年に在籍する人へのエールという意味も込めて、語って貰えないでしょうか。
に:一年次では、平日から飲んで、二日酔いで授業を受けた記憶が・・・友人の家で飲むことが多かったです。
友達を作る、交友関係、人脈を広げることが最大のテーマだと思います。
後で会ったときに、ちょっと忘れかけてても、あ、この人会ったことがある、というだけで違うと思います。
それから、いろいろなサークルに顔を出してみるということ。一年次のうちだと、わりと気軽に、どこへでも見学にいけると思います。
途中で合わないや、と思って行かなくなっても、一年のうちだと許される感じがあって。
そうして、続けられそうな自分の性格に合ったところを見つける。
い:二年、三年になってから行こうとすると、ちょっと気合が必要な感じはしますね。
に:二年になると、専門の授業が始まって、周りが医学科だけになって、他学部とのつきあいがなくなってしまいます。
結局は一年のときの続きかなあ・・一年のときに拡げるだけ拡げて、あとは固めていくという。
まあ、俺は一年のときはバドミントンしかしてなかったけど。ふふふ。
あと、後輩ができる。先輩になるっていうのは結構大変。嫌われたり、なめられたりすることもあるし。
中学・高校と運動部をやってきて、縦の関係とかはある程度慣れていたんだけど、医学部に入って、六年次とか、何期卒のOBとか・・・
い:一気に縦幅がずどーんと伸びて。
に:そうそう。一年生だと思って、わーい!ってあそんでると、おーい?って突っ込まれて。・・とりあえず汗かいて。
い:僕が一年のとき、六年次とか、上の学年は大人というか、まるで神のような存在と感じたのを覚えています。
に:俺今六年になったけど、俺ほんとに神かなー?って。多分みんなそう思ってると思います。
(以下、録音の状態が悪く、再現を断念します。西川さんすみません!今度また改めてお願いできればと思います。文責・飯田)
6年間を振り返っての学生生活を、グラフ化していただいたものです。自分の状況と照らし合わせて見て下さい。すごく、励まされますよ!